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ユダ書
🔝
〘500㌻〙
第1章
1
イエス・キリストの
僕
しもべ
にしてヤコブの
兄弟
きゃうだい
なるユダ、
書
ふみ
を
召
め
されたる
者
もの
、すなはち
父󠄃
ちち
なる
神
かみ
に
愛
あい
せられ、イエス・キリストの
爲
ため
に
守
まも
らるる
者
もの
に
贈
おく
る。
2
願
ねがは
くは、
憐憫
あはれみ
と
平󠄃安
へいあん
と
愛
あい
と、なんぢらに
增
ま
さんことを。
3
愛
あい
する
者
もの
よ、われ
我
われ
らが
共
とも
に
與
あづか
る
救
すくひ
につき
勵
はげ
みて
汝
なんぢ
らに
書
か
き
贈
おく
らんとせしが、
聖󠄄徒
せいと
の
一
ひと
たび
傳
つた
へられたる
信仰
しんかう
のために
戰
たゝか
はんことを
勸
すゝ
むる
書
ふみ
を、
汝
なんぢ
らに
贈
おく
るを
必要󠄃
ひつえう
と
思
おも
へり。
4
そは
敬虔
けいけん
ならずして
我
われ
らの
神
かみ
の
恩惠
めぐみ
を
好色
かうしょく
に
易
か
へ、
唯一
ゆゐいつ
の
主
しゅ
なる
我
われ
らの
主
しゅ
イエス・キリストを
否
いな
むものども
潜
もぐり
入
い
りたればなり。
彼
かれ
らが
此
こ
の
審判󠄄
さばき
を
受
う
くべきことは
昔
むかし
より
預
あらか
じめ
錄
しる
されたり。
5
汝
なんぢ
らは
固
もと
より
凡
すべ
ての
事
こと
を
知
し
れど、
我
われ
さらに
汝
なんぢ
等
ら
をして
思
おも
ひ
出
いだ
さしめんとする
事
こと
あり、
即
すなは
ち
主
しゅ
エジプトの
地
ち
より
民
たみ
を
救
すく
ひ
出
いだ
して、
後
のち
に
信
しん
ぜぬ
者
もの
を
亡
ほろぼ
し
給
たま
へり。
6
又󠄂
また
おのが
位
くらゐ
を
保
たも
たずして
己
おの
が
居所󠄃
ゐどころ
を
離
はな
れたる
御使
みつかひ
を、
大
おほい
なる
日
ひ
の
審判󠄄
さばき
まで
闇黑
くらやみ
のうちに
長久
とことは
の
繩目
なはめ
をもて
看守
かんしゅ
し
給
たま
へり。
7
ソドム、ゴモラ
及
およ
びその
周󠄃圍
まはり
の
町々
まちまち
も
亦
また
これと
同
おな
じく、
淫行
いんかう
に
耽
ふけ
り、
背倫
はいりん
の
肉
にく
慾
よく
に
走
はし
り、
永遠󠄄
とこしへ
の
火
ひ
の
刑罰
けいばつ
をうけて
鑒
かゞみ
とせられたり。
8
斯
かく
のごとく、かの
夢
ゆめ
見
み
る
者
もの
どもも
肉
にく
を
汚
けが
し、
權威
けんゐ
ある
者
もの
を
輕
かろ
んじ、
尊󠄅
たふと
き
者
もの
を
罵
のゝし
る。
9
御使
みつかひ
の
長
をさ
ミカエル
惡魔󠄃
あくま
と
論
ろん
じてモーセの
屍體
しかばね
を
爭
あらそ
ひし
時
とき
に、
敢
あへ
て
罵
のゝし
りて
審
さば
かず、
唯
ただ
『ねがはくは
主
しゅ
なんぢを
戒
いまし
め
給
たま
はんことを』と
云
い
へり。
500㌻
10
されど
此
こ
の
人々
ひとびと
は
知
し
らぬことを
罵
のゝし
り、
無知
むち
の
獸
けもの
のごとく、
自然
しぜん
に
知
し
る
所󠄃
ところ
によりて
亡
ほろ
ぶるなり。
11
禍害󠄅
わざはひ
なるかな、
彼
かれ
らはカインの
道󠄃
みち
にゆき、
利
り
のためにバラムの
迷󠄃
まよひ
に
走
はし
り、またコラの
如
ごと
き
謀反
むほん
によりて
亡
ほろ
びたり。
12
彼
かれ
らは
汝
なんぢ
らと
共
とも
に
宴席
ふるまひ
に
與
あづか
り、その
愛餐󠄃
あいさん
の
暗󠄃礁
かくれいは
たり、
憚
はばか
らずして
自己
みづから
をやしなふ
牧者
ぼくしゃ
、
風
かぜ
に
逐󠄃
お
はるる
水
みづ
なき
雲
くも
、
枯
か
れて
又󠄂
また
かれ、
根
ね
より
拔
ぬ
かれたる
果
み
なき
秋
あき
の
木
き
、
13
おのが
恥
はぢ
を
湧
わ
き
出
いだ
す
海
うみ
のあらき
波
なみ
、さまよふ
星
ほし
なり。
彼
かれ
らの
爲
ため
に
暗󠄃
くら
き
闇
やみ
、とこしへに
蓄
たくは
へ
置
お
かれたり。
14
アダムより
七代
しちだい
に
當
あた
るエノク
彼
かれ
らに
就
つ
きて
預言
よげん
せり。
曰
いは
く『
視
み
よ、
主
しゅ
はその
聖󠄄
せい
なる
千萬
ちよろづ
の
衆
しゅう
を
率󠄃
ひき
ゐて
來
きた
りたまへり。
15
これ
凡
すべ
ての
人
ひと
の
審判󠄄
さばき
をなし、すべて
敬虔
けいけん
ならぬ
者
もの
の、
不
ふ
敬虔
けいけん
を
行
おこな
ひたる
不
ふ
敬虔
けいけん
の
凡
すべ
ての
業
わざ
と、
敬虔
けいけん
ならぬ
罪人
つみびと
の、
主
しゅ
に
逆󠄃
さから
ひて
語
かた
りたる
凡
すべ
ての
甚
はなは
だしき
言
ことば
とを
責
せ
め
給
たま
はんとてなり』
16
彼
かれ
らは
呟
つぶや
くもの、
不滿
ふまん
をならす
者
もの
にして、
己
おの
が
慾
よく
に
隨
したが
ひて
步
あゆ
み、
口
くち
に
誇
ほこり
をかたり、
利
り
のために
人
ひと
に
諂
へつら
ふなり。
〘365㌻〙
17
愛
あい
する
者
もの
よ、
汝
なんぢ
らは
我
われ
らの
主
しゅ
イエス・キリストの
使徒
しと
たちの
預
あらか
じめ
言
い
ひし
言
ことば
を
憶
おぼ
えよ。
18
即
すなは
ち
汝
なんぢ
らに
曰
いへ
らく『
末
すゑ
の
時
とき
に
嘲
あざけ
る
者
もの
おこり、
己
おの
が
不
ふ
敬虔
けいけん
なる
慾
よく
に
隨
したが
ひて
步
あゆ
まん』と。
19
彼
かれ
らは
分󠄃裂
ぶんれつ
をなし、
情󠄃
じゃう
慾
よく
に
屬
ぞく
し、
御靈
みたま
を
有
も
たぬ
者
もの
なり。
20
されど
愛
あい
する
者
もの
よ、なんぢらは
己
おの
が
甚
いと
潔󠄄
きよ
き
信仰
しんかう
の
上
うへ
に
德
とく
を
建
た
て、
聖󠄄
せい
靈
れい
によりて
祈
いの
り、
21
神
かみ
の
愛
あい
のうちに
己
おのれ
をまもり、
永遠󠄄
とこしへ
の
生命
いのち
を
得
う
るまで
我
われ
らの
主
しゅ
イエス・キリストの
憐憫
あはれみ
を
待
ま
て。
22
また
彼
かれ
らの
中
うち
なる《[*]》
疑
うたが
ふ
者
もの
をあはれみ、[*異本「爭ふ者を言伏せ」とあり。]
23
或
ある
者
もの
を
火
ひ
より
取出
とりいだ
して
救
すく
ひ、
或
ある
者
もの
をその
肉
にく
に
汚
けが
れたる
下衣
したぎ
をも
厭
いと
ひ、かつ
懼
おそ
れつつ
憐
あはれ
め。
501㌻
24
願
ねが
はくは
汝
なんぢ
らを
守
まも
りて
躓
つまづ
かしめず、
瑕
きず
なくして
榮光
えいくわう
の
御前󠄃
みまへ
に
歡喜
よろこび
をもて
立
た
つことを
得
え
しめ
給
たま
ふ
者
もの
、
25
即
すなは
ち
我
われ
らの
救主
すくひぬし
なる
唯一
ゆゐいつ
の
神
かみ
に、
榮光
えいくわう
・
稜威
みいつ
・
權力
ちから
・
權威
けんゐ
、われらの
主
しゅ
イエス・キリストに
由
よ
りて、
萬
よろづ
世
よ
の
前󠄃
まへ
にも
今
いま
も
萬
よろづ
世
よ
までも
在
あ
らんことを、アァメン
〘366㌻〙
502㌻